全国のネットワーク形成

PHED事業を通してつながった国内外のネットワークについて紹介します。

 
  

全国のつながり

PHED事業では国内の大学等高等教育機関をはじめ、企業・自治体・関連団体等との協働の土台となる、ネットワーク形成に力を注いできました。

様々な形でご参加・ご協力をいただいたみなさまに、この場をお借りして感謝申し上げます。

■ 参加校・参加機関・参加団体

PHED事業に賛同・協力する参加校61校(高等教育機関・部署による登録)、参加企業・参加団体62機関、計123機関にご登録いただきました。 ※2020年3月末日の事業終了に伴い、参加校等の登録および活動は終了しました。

登録機関リスト

これらの機関からは、PHED事業やSIG活動のパネラーとしてコメントやリクエストをいただき、それに応える形でネットワーク形成を図ってきました。また大学等ではFD研修での講演、各種イベントの共催・後援・協力などを行いました。

2019年12月のプログレス・サポートでは、SIGが基盤を作成した「障害学生支援スタンダード集」について解説を行い、参加校・参加企業・参加団体に所属する学生や教職員・関係者からのフィードバックを受けて、更なる内容のブラッシュアップを図りました。

全国の参加校・参加機関・参加団体マップ
20191216プログレスリポート

■ メーリングリスト

PHEDでは情報発信や参加者とのコンタクトに使用するメーリングリストを作成しました。登録者数(機関・部局・個人を含む)は延べ1800件を超えています。

  • 高等教育機関:部局等 199 (国立91・私立88・公立16・高専2・協会機構2)
  • 高等教育機関:教職員 833(国立311・私立443・公立64・高専15)
  • 大学生・大学院生 140
  • その他の学校教職員 71
  • 自治体・団体関係者 248
  • 企業関係者 206
  • その他一般 145(フリーランス・保護者・障害のある当事者・海外研修者など)

■ PHED主催イベントへの参加

PHEDが主催した専門的研修CBIや、関連イベントへの参加者は、3年間で約3000名を超えました。障害のある学生本人や大学等の教職員に限らず、企業や一般の参加者も多数おられました。

■ 全国のネットワーク化を促進する体制

PHEDの事業連携校(筑波大学・富山大学)および協力団体(AHEAD JAPAN、ACE、PEPNet-Japan)との事業運営委員会を計15回開催しました。また、同プラットフォーム形成事業を運営する京都大学HEAPとの連携会議を月次で開催し、双方の事業拡充と発展のために協力体制を整えてきました。

  
  

専門ネットワーク

障害学生支援関わる専門的な知識・技術を持った専門家や実践家の集まりとして、SIG:テーマ別専門部会があります。

SIGの詳細はこちら

■ 知見の集約と構造化という目的に向けて

参加機関であるAHEAD JAPANおよびACEとの連携によって、各テーマに関する取り組みに積極的な大学・企業に所属している専門家・実践家を招集しました。障害のある学生の修学支援や就労移行支援等においてとりわけ重要と考えられるテーマに基づいて立ち上げられたSIGは、事業終了時までに8つ(SIG-AT、SIG-ACCESS、SIG-CSW、SIG-ET、SIG-TS、SIG-Law、SIG-EP、SIG-DG)となりました。

国内の各大学等おけるベストプラクティスの共有を通して知見の集約と構造化するという目的を持って、各SIGが自発的な活動を続けています。SIG活動そのものが大学等と社会を連携させるネットワークとなるとともに、障害学生支援に関わる教職員が、どのような専門的知識・技術を身につけると質の高い支援を提供できるのかということを中心に議論し、PHEDの最終成果としてSIGによるテーマ別の「障害学生支援スタンダード集」を策定しました。

■ SIGメンバー

SIG活動に参加するメンバーは大学等にとどまらず、企業、福祉、労働行政機関、障害当事者団体等からもご協力をいただいています。計17校(東京大学を含む)から25人の大学教職員、企業・団体13機関から14名の関係者が参画しています。

◇ 大学等(17機関)

大阪大学、岡山理科大学、九州大学、京都大学、熊本保健科学大学、群馬大学、慶応義塾大学、高知大学、信州大学、筑波大学、筑波技術大学、東京大学、富山大学、新潟大学、日本福祉大学、立命館大学、早稲田大学

◇ 大学以外(13機関)

EY Japan、おおごだ法律事務所、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ、厚生労働省、国立国会図書館、五百蔵洋一法律事務所、社会福祉法人すいせい、全国障害学生支援センター、大学入試センター、たすく株式会社、東京労災病院、日本バリアフリー協会、日本マイクロソフト

  

地域ネットワーク

主に障害学生の社会移行・就労移行の課題に対して取り組む地域のネットワーク形成を重視してきました。全国9エリア(熊本・福岡・長崎・札幌・富山・東京・高知・福井・金沢)において、「障害学生支援と就労支援に関する情報交換会」を開催しました。

■ 概要

地域の実情に合わせた障害学生支援とキャリア支援・就労移行について、ざっくばらんな意見交換と相互接続を目的としたタウンミーティング形式の会を企画・開催しました。各エリアの高等教育機関(大学・短大・高専)の障害学生支援、キャリア支援と、卒後の就労移行に関心のある方々に加え、就労移行に関わる行政・団体の方々を参集します。第1回目の情報交換会では、PHED事業責任者(近藤武夫)より、『様々な雇用の在り方』をテーマに障害者就労の現状と今後の展望についてショートレクチャーを行うなど、地域の課題を解決するための新たな提案も行っています。

【目的】
1.支援者間ネットワーキングと、地域支援体制の構築
2.地域の就労支援状況に関する情報交換、地域別の課題に対する議論
3.大学等における障害学生支援、キャリア支援に関するノウハウやリソースの共有

■ タウンミーティングの継続

各エリアのホスト校と、参加した高等教育機関を中心に、エリア内のネットワークの拡充に向けた活動か始まっています。定期的な情報交換会の開催が計画されていたたり、参加者同士の日常的な連携によって障害学生のインターンシップや就労移行についてのサポートがスムーズに行われたという事例を聞いています。まさしく”顔の見える連携”が各エリア内で行われているようです。    

  • PHED 地域・企業の方イベント

    熊本エリア

    スタート

    2018年2月~

    ホスト校

    熊本学園大学

    参加

    熊本県・熊本市内の高等教育機関・自治体・企業・団体など、計21名
  • PHED 地域・企業の方イベント

    福岡エリア

    スタート

    2018年2月~

    ホスト校

    福岡工業大学

    参加

    福岡市および近隣エリア内の高等教育機関・自治体・企業・団体など、計24名
  • PHED 地域・企業の方イベント

    札幌エリア

    スタート

    2018年7月~

    ホスト校

    北星学院大学

    参加

    札幌市および近隣エリア内の高等教育機関・自治体・企業・団体など、計16名
  • PHED 地域・企業の方イベント

    長崎エリア

    スタート

    2018年11月~

    ホスト校

    長崎国際大学

    参加

    長崎県内の高等教育機関・自治体・企業・団体など、計24名
  • PHED 地域・企業の方イベント

    富山エリア

    スタート

    2019年2月~

    ホスト校

    富山大学

    参加

    富山県内近隣エリア内の高等教育機関・自治体・企業・団体など、計30名
  • PHED 地域・企業の方イベント

    東京エリア

    スタート

    2019年5月~

    ホスト校

    青山学院大学・東京大学

    参加

    東京および近隣エリアの高等教育機関・自治体・企業・団体など、計72名
  • PHED 地域・企業の方イベント

    高知エリア

    スタート

    2019年7月~

    ホスト校

    高知大学

    参加

    高知県内の高等教育機関・自治体・企業・団体など、計24名
  • PHED 地域・企業の方イベント

    福井エリア

    スタート

    2019年9月~

    ホスト校

    福井工業大学

    参加

    福井県内および近隣エリア内の高等教育機関・自治体・企業・団体など、計34名
  • PHED 地域・企業の方イベント

    金沢エリア

    スタート

    2020年~(※新型コロナウイルスの感染拡大により中止、近日再開催予定)

    ホスト校

    金沢大学

    参加

    金沢市・石川県内の高等教育機関・自治体・企業・団体などを予定

  •  

    タウンミーティング実践例

    タウンミーティング開催地ではどのようなネットワーク化が進んできたか、一部をご紹介します。

    • [ 長崎エリア ]

      長崎県章

      開催

      2018年11月~

      参加大学

      長崎国際大学、長崎大学、長崎県立大学シーボルト校/佐世保校、長崎ウエスレヤン大学、長崎純心大学、長崎短期大学、佐世保工業高等専門学校、(オブザーバー参加:宮崎産業経営大学)

      参加団体等

      長崎県発達障害者支援センター、長崎障害者就業・生活支援センター、ハローワーク佐世保、させぼ若者サポートステーション、社会福祉法人南高愛隣会わーくかんまち/長崎能力開発センター、株式会社カレッジながさき、社会福祉法人蓮華園さくら坂、長崎県中小企業家同友会

      議題概要

      各機関紹介、大学学生支援状況の共有、地域リソースの紹介、地域課題についてのディスカッションなど

      参加者コメント

      ●この機会が広がり、多種多様な方面から情報交換ができることを望みます。障害学生すべてが就労にスムーズに移行できる社会づくりに頑張ってまいりましょう。

      ●長崎エリアと同じような悩みを抱えるエリアの問題解決へのヒントを共有させていただけるとありがたいです。

      ●地域のネットワークの構築の大切さはそれぞれが理解をできているが、なかなか業務多忙の中でいろいろなネットワークの構築が形だけになっている傾向がある。今後も継続していける仕組みづくりも大切になってくると思います。

      ●今回の取り組みは次の一歩の、きっかけとして良かったと思う。地域のプラットフォーム形成が一定のレベル(顔が見え、実際に相談できる関係性)まで高まるまで、継続したい。

      今後の課題

      ●各業種別の状況は概ね把握できたが、今後はどのように連携していくかの具体策を検討することが、地域としての次へのステップかと思います。

      ●地域内外で大学と就労機関が共同した就労移行支援事例(定着支援も含めて)をモデルとして紹介いただくとともに、長崎エリアで実現可能な支援を検討したい。

      ●大学の横の連携とともに、行政機関や社会福祉協議会の参加があれば公的支援の内容を知り、また学内で支援が必要な方の手助けになるのではないかと思います。障がい学生の特性に応じて、どの機関と連携するのが適切なのかを、学生を担当する一般教員にもわかりやすく整理して、長崎県のフローチャート的な資料があると活用しやすいのではないかと思います。

      PHED 地域・企業の方イベント
      PHED 地域・企業の方イベント
      経過

      第1回目のタウンミーティングで、参加者全員の希望として「継続的な開催」が確認されました。同時期に始まった県内大学等の障害学生支援担当者会議と抱き合わせて、県内の就労支援団体や自治体などの支援リソースと企業等を招いたタウンミーティングが年1~2回のペースで開催されています。ホスト校を中心に、会場の提供や連携事例の報告などが行われているということです。

      PHED事業では、リクエストのあった「他エリアでの大学ー地域リソースの連携事例」として、先進的な取り組みをしている他エリアの関係者を紹介するなど遠隔サポートを行いました。

    ★タウンミーティング開催を希望される場合(問合せ先)

    高等教育機関の障害学生支援やキャリア支援を担当されている教職員で、所属大学等の地域・エリアでのネットワーキングを検討されている場合には、下記までお問合せください。タウンミーティング形式の情報交換会の企画や、ネットワーキングを成功させるためのご相談を承っています。

    東京大学 先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 近藤武夫研究室(旧PHED事務局)

    MAIL:phed@at.rcast.u-tokyo.ac.jp

     
      

    国際連携ネットワーク

    PHED事業では、アジア諸国および環太平洋の国や地域とも連携してきました。

    ■ ネットワークの広がり

    国際ネットワークのマップ
    AUNの大学

    ■ 視察受入れなど

    AUNネットワーク(マレーシアなど)、アメリカ、韓国、など各国からの視察の要請に応じました。

    ■ 国際シンポジウム開催

    1st International Disability Inclusion Symposium on Higher Education & Career, Focus on ASEAN and Pan Pacific Countries:第1回 高等教育とキャリアにおける障害とインクルージョンに関する国際シンポジウム(2020年1月25-26日)を開催しました。

    IDISではアジア・ASEAN諸国と環太平洋の高等教育を中心としたインクルーシブな社会づくりを目的としています。2020年はPHED主催(東大先端研共催)で、参加者のネットワーキングと、各国の障害学生支援の現状、AUN(ASEAN University Network- Disability and Public Policy Network)の取組みや、ハワイ大学障害学研究センターCDSの取組みについて共有しました。2日間で21名の発表者、延べ70名が参加しました。日本を含む8カ国(アメリカ;ハワイ州・オレゴン州、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、モンゴル、ミクロネシア諸島;チューク)が繋がりました。

    次年度以降も継続して実施予定です。詳細はウェブサイトをご覧ください。(IDIS公式ウェブサイト:https://IDIS-symposium.org

    PHED 地域・企業の方イベント
    PHED 地域・企業の方イベント
    PHED 地域・企業の方イベント
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