(先端研内イベントのお知らせです。お問い合わせは主催者へ直接お願いいたします)
主催:東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野
平成28-33年度 JST戦略的創造研究推進事業(CREST)
「認知ミラーリング:認知過程の自己理解と社会的共有による発達障害者支援」
http://cognitive-mirroring.org/
共催:在日米国大使館
日時:2018年11月2日(金)~2018年11月3日(土)
場所:東京大学先端科学技術研究センター3号館南棟
申し込み:下記のURLからお申し込みください。
https://goo.gl/forms/FzmAootBhvpWLud93
趣旨:(資料:http://u0u1.net/MFlg)
AIやIoTなど、最新の情報技術を活用して障害や病気を持つ人々、高齢者などの暮らしを支える支援機器の開発が、世界中で進んできています。そして、研究者・技術者主導でそうした支援機器を開発するのではなく、設計の初期段階から、当事者とともにデザインしていく「コ・デザイン(co-design)」という過程を踏むことが、ユーザーの満足度の観点からも、効率性の観点からも重要であることが認められつつあります。
しかし問題は、「どうやって?」です。今回は、この「どうやってコ・デザインするのか?」という問いに答えることを目的として、シンポジウムを企画しました。
障害者と技術者あわせて200名以上が、アクセス可能な技術と支援技術の共同開発と共同評価を初期段階から行う「全米障害と技術の共同作業部会(National Collaborative for Disability and Technology: NCDT)」の座長を務めるスコット・クッファーマン氏(コロラド大学)をアメリカからお招きし、NCDTで実践されている「Inclusive Driven Development model(IDDモデル)」というコ・デザインのプロトコールを詳しく教えて頂きます。
また、支援機器の開発に特化しているわけではありませんが、対人支援サービスのコ・デザイン実践ともみなすことができる日本の「当事者研究」と、NCDTの「IDDモデル」との対話を通じて、コ・デザインの「方法」についてじっくりと考えてみたいと思います。さらに、AIの学習資源であるビッグデータが、マイノリティに対して差別的な表現に偏っているがために、AIの計算結果も偏見を持ったものになる「AI bias」の問題も取り上げ、単なるAIのエンド・ユーザーではなく、AIのデザイナーとしてマイノリティが参画するコ・デザインが、反スティグマ効果をもたらしうるかについても考えます。
加えて今回は、「IDDモデル」や「当事者研究」以外にも、「デザイン・シンキング」「グラフィック・レコーディング」「サイバスロン」など、コ・デザインの方法にヒントを与えうる様々な実践を体験する事の出来る、「コ・デザイン見本市」というワークショップも企画しています。皆さん、ふるってご参加ください!!