お知らせ [ニュース]
2022.08.03
【PHED共催】京都大学バリアフリーフォーラム2022
【日時】
2022年11月12日(土曜日)10時00分~17時00分
午前の部:スポットライトセッション ※ホール企画
午後の部:オープンセッション ※ブース展示企画
【場所】
京都大学 百周年時計台記念館 百周年記念ホール・国際交流ホール
(京都市左京区吉田本町 京都大学 吉田キャンパス 本部構内)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/facilities/campus/clocktower外部サイト
【フォーラムの趣旨】
「学問の『危機』は、学問が生に対する意義を喪失したところにある。」今から80年以上も前、オーストリア出身の哲学者E.フッサールはこう述べました(『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』1936年)。不思議な言葉です。学問とは本来、私たちの生(命、生活、人生)から生まれ、私たちの生を豊かにするために生まれたもののはずです。しかしその学問が生から乖離し、生に対する関心を失っているというのです。
しかし、よく考えてみると、この言葉は現在にも通用するのではないでしょうか。確かに、私たちは科学・技術の急速な発展の恩恵に浴しています。しかし、一方で「数値化」「精密化」「実証主義」といった(実証科学特有の)考え方が社会に浸透し、「生産性」「効率」「競争」「費用対効果」といった言葉が普遍的な美徳とされて、私たちの「生きづらさ」を生み出しています。まさに学問と私たちの生が乖離しているのです。
少しここで立ち止まり、「生きづらさ」ではなく、「生きる喜び」「わくわくする思い」を与えてくれるような本来の学問について、考えてみませんか?
本フォーラムでは、学問を捉え直す切り口として、「障害」をとりあげます。「学問」と「障害」、あまり接点がないように思われそうですが、「学問」が私たちの生に直接関わっているのであるならば、「障害」というキーワードは「学問」の根底を掘り起こすきっかけを与えてくれるはずです。なぜなら、「障害」は「生きづらさ」や「生きる喜び」と分かち難く結びついているからです。「障害」を切り口にすることで、非障害者というマジョリティが築き上げてきた学問体系とはまったく異なる地平が拓けてくるはずです。
このような思いの下、本フォーラムのメインテーマを、「障害×学問」…学問を「障害」が引っ張っていく、としました。そこには「学問を崇高なものとしてでなく、身近なものとして捉えていきたい」という願いがあります。
詳しくは、こちらのウェブサイトをご確認ください。
【主催】
京都大学 学生総合支援機構 障害学生支援部門(DRC)
https://www.assdr.kyoto-u.ac.jp/drc/
【共催】
京都大学 高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP)
https://www.assdr.kyoto-u.ac.jp/heap/
東京大学 インクルーシブ・アカデミア・プロジェクト
https://idl.tk.rcast.u-tokyo.ac.jp/外部サイト
東京大学 障害と高等教育に関するプラットフォーム(PHED)
https://phed.jp外部サイト
【事務局】
京都大学 学生総合支援機構 障害学生支援部門(DRC)
電話:075-753-2317 E-mail:bf-forum@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
バリアフリーフォーラム担当